【電験】受電室の構造について(電気主任技術者 必見!!)

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電力会社から送電されてきた電気は建築物や施設の受電室で電気を受け入れて配線設備を経由して建築物や施設内の、電線や遮断器、コンセントなどの様々な設備機器に供給されます。この電力会社からの電気は6600Vの高圧電圧で送電され受電室にある変圧器によって、100V や、200V に変換し設備機器が使用できるように変換しています。
受電室とは、簡単にいうと、需要家が持つ施設やビルなど大量の電力を消費する「需要家施設内の小さな変電所」です。
それでは受電室の内容について見ていきましょう。

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受電室の位置及び構造

(1) 受電室は洪水や高潮又は、火災時の消防放水等で電源の使用不能にならないように考慮します。そして防火又は耐火構造で不燃材の壁で区画し、出入口及び窓には防火戸を設ける必要があります。


(2) 水の浸入や浸透のおそれがない場所で、窓及び扉は、雨水や雪が浸入しない構造とし、積雪の落下や強風等により建物が損傷しないよう考慮する必要があります。


(3) 可燃性又は腐食性のガスや粉じんの多い場所は避ける必要があります。

(4) 機器の搬出入が容易にできるスペース及び出入口を設け、関係者以外の立ち入らない構造や管理を行うこと。

受電室の広さ及び点検通路

(1) 変圧器や配電盤など主要部分における距離は、保守点検及び防火上で有効な保有距離を必要とすること。


(2)保守上必要な通路の幅は0.8m以上、高さ1.8m以上とし、変圧器等の充電部とは0.2m以上の保有距離を確保することが必要です。受電室の広さや高さ及び機器などの離隔距離は基準値以上とします。


(3) キュービクル式及び金属箱に収めた受電設備は、周囲の設備との保有距離や他造営物等との離隔距離を扉の開閉する有無を考慮して基準値以上が必要です。

 

受電室の施設受電室の保安施設

(1) 部屋の室温が上昇するおそれのあるときは、通気孔や換気又は冷房装置を設ける必要があります。湿気や結露のおそれがある場合には,適当な防止対策が必要になります。

(2) 火報用感知器及び電灯や電球等の取替え時には、充電部に近接しない位置を最初に選定する必要が有ります。

(3)取扱い者以外が立ち入らない構造とし(出入口又は扉の施錠)、かつ、見やすいところに必要な表示(高圧危険,立入禁止等)をすることが大切です。

(4) 露出した充電部には、容易に触れるおそれのない防護カバーを施し、「充電標示器」を取り付け、取扱い者の注意を喚起することが必要です。

(5)照度は計器面において300ルクス以上、その他の部分は70ルクス以上が必要です。また室内には消火器やコンセント回路を設けることが必要です。

(6) ケーブル等の壁貫通部には適切な防火措置を施します。

まとめ

事前に想定できる災害や事故を回避するため、受電室の構造は綿密に考え準備することが大切です。
確実な装置選定と動作確認を含めた定期的な点検を保安規程に基づき適切に実施し、自然災害の備えや設備事故防止、人身事故防止に万全を期すことが重要です。

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